名古屋大学 児童文化研究会 (名大児文研) OB

名古屋大学児童文化研究会のOBが作るブログです。1960年代から1970年代にかけての写真や資料を紹介します。

黄色い扉 第9号(1973年5月発行)その2

「黄色い扉」の振り返り、第9号の2回目です。今回は、新入生の自己紹介文、ロンさん、ドンドン、ハッチの3人。ドンドンは、ジョージ秋山少年マガジンに連載していた「ほらふきドンドン」の主人公、丼鈍心(どんぶりどんしん)からきています。この部員君、この丼鈍心というキャラクターに似ている!ということでつけられたニックネームですが、まあ、そういえばそうだという感じでした。どんぶりどんしん=ドンドンは、いつもほらをふいている豪快で心優しい人物、という設定ですが、彼の放つ「ほら」は、単なる大嘘ではなく、社会、世間の中に潜む矛盾や悲哀などを皮肉り笑い飛ばすといった、そんな感じもするのです。このドンドン君が後々、教育法の研究者になるのは、ある意味このころから予定されていたのかもしれません。

なお、ジョージ秋山は「アシュラ」「銭ゲバ」などといったセンセーショナルな作品を出す一方、「浮浪雲」というほのぼのとした作品も残しています。

なお、ロンは麻雀用語から、ハッチはおそらく「みつばちハッチ」からだと思われますが、確かなことは不明です。