名古屋大学 児童文化研究会 (名大児文研) OB

名古屋大学児童文化研究会のOBが作るブログです。1960年代から1970年代にかけての写真や資料を紹介します。

黄色い扉 第8号(1973年4月発行) その5

1973年4月に発行された「黄色い扉」の振り返り5回目です。

1973年は昭和48年ですね。昭和は僕にとっては「現代」そのものですが、考えてみれば、今の人たちにとってみれば遠い昔、過去、過ぎ去った時代・・・なのかもしれません。僕たちが「青春」していたころに、明治時代を思い浮かべるのと同じなのか・・・と、ふと思ったりします。若人と話が通じないのもあたりまえです。ただ、当時僕が思っていたほどには社会は進歩せず、時には、戦前の風潮や思想にジワリと戻りつつあるように感ずるのは僕だけでしょうか。僕たちが躍起になって消し去ろうとした戦前の残渣が息を吹き返し、若い人たちもそれをよしとしているような昨今を見るにつけ、僕たちの考え方を若い人たちに伝えるのは至難の業だと感じます。

それはそれとして、今回紹介するのは「年間行事について」というページ。「愛知子どもまつり」「名大祭」「鏡が池キャンプ」などが出てきます。夏合宿は思い出深いですね。布里地区で「まんじゅうや」と呼ばれていた空き家を借りて、1週間ほど共同生活でした。生活したのは古い民家でしたが、どうして「まんじゅうや」なのかはよくわかりません。なんでも昔、饅頭屋をやっていたお宅の家だったそうですが、たしかに竈があってもろぶたなどが置いてあったような気もします。が、記憶が不明確です。そのかまどでご飯を炊いて食事をしました。昼はおにぎりを作っていたような気がします。自動車道路から、2,30メートルほど坂を登っていったところだったでしょうか。その自動車道路を超えて反対側に降りていくと布里小学校があり、その向こうに川があって、時折泳いだ記憶もあります。もっとも、古いことなので記憶違いがあるかもしれません。このまんじゅうやを拠点に、近辺の地区へ行って子ども会活動をしたり、人形劇を上演したりしたのですが、自分たちも結構楽しく過ごしたのだと思います。

ということで、今回は2ページ分紹介します。