黄色い扉 第6号です。発行は1972年11月と思われます。末尾に12月の予定表が掲載されていること、1972年11月10日付の記事があることから推測できます。それにしても、表紙・裏表紙に発行日とか発行者が標記されてないのは、今になって思うとやや残念です。今、いろいろな場面で、文章をはじめ、文書、データのファイルには作成年月日は必ずつけるようにお願いしています。その文章やデータが一体どんなものなのかを後ほど検証する時に、まず手掛かりになるのは日付ですから・・・。
表紙は、題字のレタリング、イラストの絵ともに印象的ですね。イラストの方は、もしかすると絵本かなにかをうつしたものかもわかりません。うつす時には、ガリ用の原紙を絵の上にあてて、マジックで絵をなぞって原紙にうつして、うつし終わったら鉄板の上に置いてガリを切る・・・という方法がありました。ガリ用の原資は「ロウ紙」とも言ったと思いますが、非常に薄い和紙にロウを浸透させたもので半透明だったからこういうことができたのです。もしもこの絵がオリジナルだとすると、書いた人のセンスは素晴らしい・・・と思います。
カンさんの文章に「1969年の『わ』という児文研の文集を読んでください」という一文があります。この「わ」という文集の最後のもの1冊だけですが、現在手元にあります。僕が、入学したころ、先輩からもらったものではないかと思うのですが、入手したいきさつはよく覚えていません。これも、できればまたこのブログで紹介できたらと思っています。